職員自己評価シート点検作業中です

第三者評価の特養版[職員]自己評価設問シートのチェック作業中です

災害級暑さになっていますが、みなさんお元気ですか。

この炎天下、外で作業されている方に頭が下がります。

そして、その次に頭に浮かぶのが、入浴介助をされている方々、訪問系のサービスで外回りをされている方々。

それ以外の業務の方々も含め、皆様どうかご自愛ください。

自己評価シートの見直し

さて当社では、今年度の第三者評価に関する書類が固まったようなので、書類の見直しをしています。

写真は、特養版の職員自己評価シート(当社仕様)のチェック作業をしているところです。

修正がたくさん入っていることが何となく伝わるでしょうか。

項目に変更はありませんが、記入していただく方のストレスを少しでも減らそうと、文章に手を入れています。

なぜそんなことをしているのかと言うと、文章が分かりやすければ、回答者の負担を少し減らすことになり、正確な回答が得られやすくなると思うからです。

推奨アンケートボリューム

とある調査によると、回答者が負担を感じず丁寧に回答できる設問数は、平均18.4問だといいます。

その調査を受け、合計質問数は15問以下であることが望ましいとしている企業もあります。

推奨アンケートボリューム

<ひとつのアンケート内>

・回答所要時間         : 10分以内

・合計質問数          : 15問以内

・自由回答形式の質問数     : 3問以内

アンケートの適正ボリュームについて - Questant

 

さて、第三者評価はどうかと言いますと。

特養版の職員自己評価の場合、組織マネジメント分野とサービス分野を合わせて合計143問(三択形式141問+自由回答形式2問)。

どう考えても、回答者の負担が大きいです。それはこちらとしても毎度胸が痛いです。

 

アンケート内の質問数や選択肢数が多すぎる場合、

「途中で回答をやめる人の増加」「自由回答の書き込み量の減少」

「複数回答質問のチェック数減少」などの影響が発生しやすくなり、

質の高い回答データが得られない可能性があります。

アンケートの適正ボリュームについて - Questant

 

引用元が指摘していることは、実際発生しています。

しかし残念なことに、当社で設問数を勝手に減らすことはできません。

それならば、他の工夫をして、回答者の負担を少しでも減らそうと考えました。

シートの工夫

設問は減らせないとしても、負担を少しでも減らす工夫はできると思うのです。

  1. 目に入る要素数を減らす
  2. ページ数を減らす
  3. より分かりやすくシンプルにする

当社のシートでは、この3点を取り入れています。

目に入る要素を減らす

オリジナルの書式は、私には余分な要素が多いと感じていました。

一般的ではないデザインでもあり、違和感が大きいです。

違和感はストレスになります。

設問数が多い分、そのストレスは大きいでしょう。

また、設問を作った人には必要でも、回答する人には不必要と感じるテキストが多く、それらを削除しました。

不必要な要素を減らすことで、目から入るストレスは軽減されます。

そして、回答者の視線を誘導する工夫を加えました。

ページ数を減らす

一般的な10号ホチキスで閉じるのがギリギリのボリュームの設問シートを受け取った時、どんな気持ちになるでしょうか。

私なら、間違いなくうんざりします。

それをひと様に押し付けるのもイヤです。

不必要な要素を減らした後、さらにレイアウトの工夫をすることで、ページ数は元の1/8ほどにすることができました。

ここまでは、すでに数年前に実施しています。

ちなみに、こちらの記事↓で解説していることでもありますが、フォント選びで見やすさと行数はある程度コントロールすることができます。見やすさはストレスを軽減します。

より分かりやすくシンプルにする

より分かりやすくシンプルに。

レイアウトでも文章でも取り入れるよう努めています。

特に、設問の文章の見直しは毎年行ってきました。今年も行っています。

設問の主旨を崩さず、回答者にとって分かりやすい文章とはどんなものか。

私が第三者評価に携わって約10年になりますが、それについては毎年悩んでいます。

 

実は、前回のフィートバックでも事業所の方からお叱りを受けました。

  • 文章が硬すぎて、こちらの頭も硬くなる。
  • 文章がお役所的すぎて、あら探しされているような気分になった。
  • 怒られている気持ちになる文章だったので、回答する気分じゃなくなって来る。
  • 抽象的な物言いで何が言いたいのかよく分からないから、回答しにくい。
  • (フィートバックを聞いて)そんな意味なら、そうハッキリ書いてあれば答えようがあったのに。

…などなど。

実にもっともなご意見です。

改定を重ねていますが、今回はさらに時間を掛けて文章をチェックして、手を入れています。

今回初めてAIの手も借りてみました。

 

ひと通りのチェックは終わりましたが、また再度チェックします。

以上、職員自己評価シートのお話でした。

経営層用自己評価シートはExelファイルでお渡ししますので、違う作業になります。

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