第三者評価の「経営層・自己評価」の書き方

第三者評価では、経営層の方々に「自己評価」を書いていただきます。
書き方について書類を添付しているのですが、なかなかうまく伝わらないことがあるので、趣向を変えつつブログでも解説しようと思いました。
自己評価をどう書いてよいか悩んでいる方に、この投稿が届きますように。
経営「層」
書類の名前が「経営層・自己評価シート」です。
「経営者」ではないのが、第三者評価の実施主体である評価推進機構のこだわりです。
経営者だとお一人で、経営層だと複数人だと言うんですよ。その言葉の使い分け方は一般的でしょうか。
当社では、それを必ずご説明し、複数人の考えをシートにご記入いただくようにお願いしています。
聞いていることは2つ
経営層・自己評価では、項目ごとに2つの質問をしています。
- こういうこと、やってる?
- やったことはどこに記録している?
シンプルですね。ここまでは難しい話ではないと思うんですよ。
「やっている」と認定するための条件
ただ、「やっている」と認めるには、3つの条件をクリアしなければいけないルールになっています。これが混乱の元になっていると感じています。
なぜか東京都の第三者評価は、日本の社会通念とか一般常識からズレていて、かつルールをややこしくする傾向があるんです。本当に申し訳ないといつも思っています。これもそうです。例えやっていても、独自のルールに適合していなければ認めないとか。並び順が123564となっているところもそうですね。
さて、本題に戻ります。やっていると認めるには3つ…いや、実際には4つの条件をクリアしなければいけないことになっています。

1) やっている?
まずは、その項目の内容をやっているか否か。
当然のことですが、「自分の事業所がやっている」場合です。法人内他事業所がやっていても、「やっている」ことにはなりません。
やっていなくても✔︎を入れる方もいますが、やっていない場合は、外してください。
2) 計画的にやっている?
2番目。それは計画してやったのか。
たまたまやってみた、急きょやることになった、というのは「偶発的」とみなし、「やっている」に該当しません。
3) 継続している?
3番目。継続してやっているか。
一回だけの実施は、「やっている」と認めないのがルールです。
以上3つの条件にクリアしていれば、「やっている」と、チェックマークを入れてください。
4) 記録がある?
「やっている」と認めるための4つめの条件は、記録があること。
紙でもデジタルでも構いません。記録がないと論拠(やった証拠)がないため、最終的にはやっていると認められないことになります。
広報紙や事業報告書で掲載されていれば問題ありません。日報でもいいんです。やったことが記録に残っていて、それを提示できることが「やっている/やっていない」判定の分かれ目になります。
書き方
次は、実施している内容と、実施したことを何に記録しているか、です。
例
利用者の生活の楽しみとして、「コーヒーとケーキを提供して、喫茶店みたいなことをしているんです」というケースがあるとします。企画名が「月イチ模擬喫茶」だとしましょう。
広報紙
広報紙に写真付きでその様子が報告されていれば、広報紙を見せていただければOKです。
- 実施内容→月イチ模擬喫茶
- 記録→広報紙
と書いてください。
会議録・計画書・領収書・報告書
「特に広報紙に載せたりはしてないけど、どんなケーキをいくつ買うかを話し合った会議録と計画書、それと領収書、反省点を書いた報告書があるんだけど、それでも良い?」
はい、もちろん!
この場合は、
- 実施内容→月イチ模擬喫茶
- 記録→会議録、計画書、領収書、報告書
と書いてください。
動画
「動画で撮ったのでもいい?」
もちろん! 実施している光景が分かれば十分です。模擬喫茶の場合ですと、職員さんがコーヒーを淹れている様子や、利用者さんがコーヒーを飲んでいる様子が分かればOKです。それと、動画の撮影日時も見せてください。
この場合は
- 実施内容→月イチ模擬喫茶
- 記録→動画
と、書いてください。
率直なご意見を尊重します
書いていただく内容は、組織マネジメント分野とサービス分野の両方。事業所の種類によりますが、トータルで100項目を超えます。
サービス分野は実際に提供しているサービスについて答えるので、答えやすいかと思います。
組織マネジメント分野のなかには抽象的すぎて「何を言ってるのか分からない!」と思う項目もあるかもしれません。
「参画しているってなんだ? 参加とは違うのか?」というご意見をいただいたことがあります。そこは、当社のシートでは「積極的に参加している」という文言に変更しています。
ご意見をいただいた箇所は毎年手を入れていますので、「何を言いたいのか分からないよ!」と思ったときは、お伝えください。
また、元の文章から逸脱しないように校正しているせいで、分かりにくいままと思われる部分もあるかもしれません。
そんなときは、ご連絡ください。疑問が解消するまでご説明させていただきます。

