第三者評価には2種類のコースメニューがあります

「評価にコースメニュー?」そう思われた方もいらっしゃるかもしれませんね。
どうしたら分かりやすく説明できるか悩んだ結果、レストランのコース料理に例えることを思いつきました。
というわけで、今回位は「第三者評価には、大きく分けて2つのコースが用意されている」というお話です。
このページの目次
フルコース:組織全体を評価する「標準的な評価」
1つ目は、フルコースです。メイン料理に魚と肉の両方が出るように、すべてを含む評価コースだとイメージしてください。
(※実際のコース料理とは、サラダの出るタイミングやソルベの有無など異なる点があります。)
- 前菜:事前説明会
- スープ:自己評価(経営層、職員)
- サラダ:利用者調査
- 魚料理:組織マネジメントの評価
- 肉料理:サービスの評価
- デザート:フィードバック
一般的に「標準的な評価」と言われるものが、このフルコースです。
ライトコース:サービス提供に焦点を当てる簡易コース
2つ目は、メイン料理が1つになるような簡易的な「ライトコース」です。
- 前菜:事前説明会
- スープ:自己評価(経営層、職員)
- サラダ:利用者調査
- 肉料理:サービスの評価
- デザート:フィードバック
フルコースから魚料理(組織マネジメントの評価)が減ったものがライトコースです。違いは、組織マネジメントの評価が含まれるかどうか、という点だけです。
どちらのコースを選ぶべき?
「どちらのコースを選べばいいんだろう?」と悩んでいらっしゃるかもしれませんね。大切なのは、「何をしたいか」をよく考えることです。
組織を変革したいなら「フルコース」
第三者評価を受けることで、組織そのものに変化をもたらしたいと考えているなら、「フルコース」を選びましょう。
なぜなら、組織のあり方に意識を向けなければ、根本的な変化は起こしにくいからです。経営層が関わらずに組織改革を進めるのは難しいですよね。
補助金を活用したい場合
受審によって補助金を得たい場合は、業種や自治体によって要件が異なります。まずは、必ず行政の担当窓口に確認してください。
業種による選択の傾向
ちなみに、障害者グループホームの場合は「ライトコース」を選ばれることが多い印象です。その理由はここでは割愛しますが、気になる方は当社までお問い合わせください
一方、特別養護老人ホームでは「フルコース」を選ばれることがほとんどです。そうするべき明確な理由があるからです。
まずは補助金の要件を確認し、その上で最適なコースを選ぶことをおすすめします。
料金
「フルコースの方が料金設定は高いのでは?」と思われるかもしれません。
確かにフルコースの方が料金は高くなります。ただし、多くの場合、「フルコース」が標準として設定されており、その全額に対して補助金が給付され、実質的な負担が0円となるケースもあります。この点も、業種や自治体によって異なりますので、担当窓口でご確認ください。
当社がフルコースをおすすめする理由
補助金の有無にかかわらず、評価機関としてはやはりフルコースをおすすめします。
近年、福祉の世界でも「経営」という言葉が浸透してきました。これは、漫然と同じことを繰り返しているだけでは、たとえ福祉施設であっても立ち行かなくなる状況にあることを意味しています。
組織マネジメントの評価を受けることは、経営層の方々が日頃抱えている悩みや苦労を吐き出し、問題点を整理し、次の一歩を踏み出す貴重な機会となります。
まとめ
第三者評価には、組織全体を評価するフルコース(標準)と、サービス提供に焦点を当てるライトコース(サービス中心)の2種類があります。
多くの場合、補助金の要件によってどちらのコースを選ぶべきかが決まります。
しかし、もし組織の変革や成長を真剣にお考えでしたら、組織マネジメントの評価を含むフルコースを選ぶのが最善の選択と言えるでしょう。
何かご不明な点があれば、お気軽にお問い合わせください。
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