【用語解説】事業プロフィル
事業プロフィル。聞きなれない、あるいは違和感を覚える方もいらっしゃるかと思います。
事業プロフィルって何? プロフィルとプロフィールは違うの?
今回はそんな疑問にお答えし、その言葉の意味、第三者評価での意味について解説します。
プロフィル? プロフィール?
まずは、カタカナ表記が引っ掛かりますよね。
普段耳にするのはプロフィール。プロフィルとは違うのだろうか?と思う方もいらっしゃるかもしれません。
プロフィルの元の言葉はprofile、なるべく忠実にカタカナで表現するならプロファイルです。長音があってもなくても英語とは違うので、気に留める必要がないんじゃないかと個人的には受け止めています。
つまり、そのくらいカタカナで外来語を表記する際には揺れ(違い)が生じることがあります。
業界によって、辞書によって、表記が違う例はたくさんあります。
身近な例を2つご紹介しましょう。
メモリとメモリー
英単語のmemory。
昭和の名曲「愛のメモリー」では長音が付きます。
一方、パソコンの記憶容量は「メモリ」と表記しますし、パソコンの外部記憶装置の一種である「USBメモリ」は長音が付かないことが多いようです。
コンピュータとコンピューター
パソコン業界の用語は、最後の長音を表記しないというルールがあると聞いたことがあります。
そのため、computerのカタカナ表記も、一般的には「コンピューター」ですが、業界用語では「コンピュータ」と表記します。新聞社が使う辞書でも、長音なしです。
しかし、耳で聞いた場合に、日本語の響きとしては座りが悪いと私個人は思いますね。
プロフィルとプロフィール
第三者評価では「プロフィル」と表記しますが、やはり耳なじみのなさと座りの悪さから、口頭では「ぷろふぃーる」と発音してしまいます。
表記通りに発音される方もあると思います。
事業プロフィルとは
さて、本題の「事業プロフィル」とは何か。
第三者評価においては、主に数値で示した組織の情報を指します。
具体的には、
- スタッフの人数・平均年齢
- 利用者の人数・年齢分布・ADL分布・男女比
- 事業所の歴史と現在・これからの計画
- 事業所の所在地・電話番号
などのデータです。
「基本データ」と同義だとご理解いただいて良いと思います。
事業プロフィルを書く
事業プロフィルは、3種類の書類に記入していただきます。
- I(共通)…事業所所在地、職員・利用者のデータ
- I(業種別)…より詳細な利用者データ
- II(共通)…組織運営に関すること、事業所の略歴
まとめ
というわけで、事業プロフィルとは、事業所の基本データのことを意味します。
組織の概要とも言えます。
組織全体を理解するための、一番初めの足掛かりになる大切なデータです。
記入の際の注意事項については、別途始める「書き方解説シリーズ」(仮)で詳しくお伝えする予定です。
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