36%が回答した、従業員が辞める理由第1位は
新年度が始まりました。新人さんたちをあちこちで見かけます。
こんな時期だからこそ、先日記事を読んだ記事を紹介させてください。
私が長年勤務したフォーチュン500企業では、よく考えられた包括的な従業員アンケート調査を定期的に実施していた。私はそうしたアンケートの多くに、マネジメントの立場から関わった。おそらく24年間に10回は参加したと思う。その間、毎回の調査で必ず、マネジメント面での大きな懸念として浮上するものがあった。それは「承認」だ。
従業員に対する承認、より正確に言えば承認の欠如は、常に悩みの種だった。従業員は総じて、十分に認められていなかった。
従業員が辞める第一の理由、36%が「承認不足」と回答 | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)
ドキッ、ギクッ、としました。
承認欲求を見せているのは、SNSでやり過ぎな人たちだけではありません。仕事で頑張っていることを知ってほしい、それも承認欲求です。みんな持っているのが普通だと私は考えています。
「ともすると、日本人は叱咤激励したがったり、足りない部分にフォーカスしがちで、相手をほめるとか認めることをしない悪いクセがある。まずは頑張っている事実をほめようよ」
アメリカで新規事業に励んでいる学生時代の先輩からそんなふうに言われました。これは、「日本人は承認したがらない」と言い換えることもできそうです。
新しい人が入った時に、その人の持つスキルや経験に興味を示すことはなく、1000本ノックでもするかの勢いで「うちのやり方はこうだ! 着いてこれないなら辞めてもらって結構!」と有言無言の圧力をかける現場。私は何回も経験してきましたが、みなさんはどうですか。
反対にこんなことを言う方もいました。
「あなたは、これまでどんな仕事をなさってきたの? その仕事では、どんな経験を積んで、どんなスキルを得たの? あなたの能力は、ここでどう発揮していただくのが一番いいかしら」
どちらの発言をする人と働きたいと思いますか?
承認がない職場を辞めたくなる気持ち、分かりますよね? 承認の欠如を従業員の3分の1以上が辞職を考える「第一の理由」 としてあげているというデータを無視していると、どんな組織風土になっていくか、想像できませんか?
承認が国民性からして苦手とする行為ならば、相当意識して実践しなければいけないな、と先の記事を読んで思いました。もし未読でしたら、ぜひお目通しください。
評価者である私と出会った際には、努力の軌跡をお聞かせください。どんな思いで今に至ったのか、あなたのストーリーをぜひ聞かせてください。「承認」を心に置いて伺いたいと思います。
(W)