【用語解説】リーダーシップ
前回までの用語解説シリーズ
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今回は、実際に意味を質問されたことのある「リーダーシップ」について解説します。
※この解説シリーズは、公式な説明ではなく、こう言えばすっと理解していただけるかなと独自に解説するものです。
このページの目次
リーダーシップとは
一般的には、統率力を意味します。
リーダーシップについてはさまざまな研究がされ、それぞれの研究者が定義したり分類したりしていますが、第三者評価においては、リーダーとしての働きをすることです。
特定の目的に向かってチームが活動していく際に、みなが同じ目的に向かって進めるよう引っ張っていく働きをするのがリーダーシップです。
もっとかみ砕いて言うなら、自分の仕事をこなすだけではなく、チームのあの人はやれているかなと目配りし、声を掛け、みんなで達成できるよう引っ張っていくのがリーダーの仕事の一つです。
伝えた後のフォロー
例えば、今日、大事なお知らせや申し送りをしたとしましょう。
言ったから終わり、ではいけないのです。
今日出勤していなくて聞いていない人は誰、いつまでに全員に伝えられるか…と考え、行動するのがリーダーの役割です。
いつも、1回話を聞いただけでは飲み込めない人もいますよね? そんな人に対して、理解できたか確認するのもリーダーの仕事です。全員に伝わったかどうか確認したうえで次の行動に移るのがリーダーとして望ましいです。それができている場合に、周知されていると言えます。(参照→【用語解説】組織マネジメント、意思決定、周知)
底上げ
こんなケースがありました。
善い行いをしているリーダーがいました。
ただ、自分ひとりだけが行っているのはリーダーシップではありません。チーム全員がその善い行いをできるように伝え、導くのがリーダーシップです。
リーダーシップによって、みなが同じ行いをできるようになった時、リーダーシップが発揮されたと言うことができます。介護の質の底上げには欠かせない働きと言えますね。
経営層のリーダーシップ
第三者評価には、経営層がリーダーシップを発揮しているかを見る項目があります。
大まかに説明すると、事業所とそれを取り巻く環境の現状を把握しているか、事業計画にそれらを反映し、スタッフを導いているか、重要事項を決定する手段を定めその結果を伝達できているかなどを見ていきます。
直接経営層に話を伺いますが、事業計画書・事業報告書がリーダーシップを知るための重要な資料となります。
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